2012年 5月 プラセンタ治療開始しました
近年、美肌やアンチエイジングなどで注目を浴びているプラセンタ注射治療ですが、その歴史は古く、約60年前から販売されている厚生省認可の注射薬を用いた治療法です。
治療に用いる注射薬は、これまでに副作用で問題になったことは1度もなく、それだけに効果はマイルドで身体に優しい、安全性の非常に高い治療法といえます。
しかし、身体に少なくとも刺激を与えるわけですから、100%副作用はないとはいえず、軽微な副作用として「注射した箇所のかゆみ、発赤、腕が重く感じる、等」の報告が散見されます。
プラセンタとは?
プラセンタとは英語で胎盤を意味します。胎盤とは、女性の子宮の中に妊娠が成立すると形成される組織で、胎児の発育に必要不可欠なものです。
プラセンタ(胎盤)にはその役割上、アミノ酸、諸種のサイトカイン、ビタミン、ミネラル、ヒアルロン酸、抗体、インターフェロン、インターロイキン、など、母体が胎児を育てる上で必要なものが実に数多く含まれています。
この、人の胎盤を精製しウイルスなどの感染が全くないように滅菌処理されて作られたものが、プラセンタ注射薬(製品名;ラエンネック・メルスモン)です。
プラセンタ注射薬の主な効能
プラセンタの薬理効果に対する研究は数多く成されており、以下にあげるような幾多の有用な作用が確認されています。
- 自律神経調節作用
- 基礎代謝向上作用
- 免疫力を高める作用
- 抗疲労作用
- 抗アレルギー作用
- 血行促進作用
- ホルモン調節作用
- 肝臓の働きを強める作用
- 活性酸素除去作用
- 抗炎症作用
- 体質改善作用
- 抗突然変異作用(抗ガン作用)
- 精神安定作用
- 食欲増進作用
- 創傷治癒促進作用
- 血圧調節作用
- 美肌作用
- コラーゲン生成によるシワ改善作用
- その他
プラセンタ注射薬で治療効果のある疾患
プラセンタの薬理効果が多岐にわたる関係上、治療効果が認められる「疾患・症状も実に数多く存在します。
その主なものを挙げると、「慢性疲労症候群、更年期障害、頭痛、肩こり、めまい、冷え症、腰痛、椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、坐骨神経痛、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、膠原病、慢性関節リウマチ、慢性肝疾患、肝硬変、高血圧、胃腸障害、胃十二指腸潰瘍、不眠症、うつ病、精力減退、円形脱毛症、等々」があります。
長期的にみた場合の副作用
初めに記した通り、発売以来約60年間に限っては、問題となるような重篤な副作用やウイルス感染の報告はありません。また、注射時の副作用も他の薬剤と同様(過敏反応やアレルギー反応)で、プラセンタ特有なものはありません。
しかし、治療に用いるプラセンタ注射薬が人の胎盤から作られた「生物由来の薬剤である以上、現在の医学では未知のウイルスや、何らかの感染症伝播の危険性が今後も完全にゼロとは言い切れません。
このため、プラセンタ注射を受けた方は、献血を控えるように厚生労働省よりの指導がありますのでプラセンタ注射治療を希望される方は、その旨ご理解・ご了承が必要です。
治療内容と期間の目安
注射の打ち方はいろいろありますが、当院では原則的に腕や肩への「皮下もしくは「筋肉注射を施行しています。
肩こりや腰痛の場合には、痛みの部位(肩や腰)に直接筋肉注射を行います。
治療回数や期間の目安は、週1回2アンプル もしくは1回1アンプルを週2回のペースで、3か月間にわたる継続治療を推奨しています。
疲労回復目的の場合は、適時1~2アンプルを注射するだけでも、効果は期待できます。
料金
当院ではプラセンタ注射はすべて自費治療(保険適応外)にて行っております。費用は以下の通りです。
- 1回1アンプルの注射
- 1,300円(再診料・手技料込み)
- 1回2アンプルの注射
- 2,200円(再診料・手技料込み)
- 現在当院に通院中の方
- 1,100円
- 初診の方
- 3,200円(初診料込み)